2012年2月7日火曜日

交通事故死 全国最少26人(鳥取県)

さすが我らが超絶優秀鳥取県警。
県下2011年度の交通事故発生状況を振り返り、
全国最小となった交通事故死亡者数について、
自分たちの活動の成果だと豪語されておられるようです。


率直に申しあげましょう。
れぞ、お役所の大本営発表の典型例です。

ワタクシ達はこのような茶番を信じる必要はありません。




たしかに、「県警交通事故抑止対策室」なる組織が全く貢献しなかったとは思いません。

しかし、同対策室が行った活動として、
広報活動や、地域ごとの事故形態の特徴を踏まえて
スピード違反対策などに取り組んだことが
効果を上げたのではと分析。
というコメントをみると
「無能組織の極み」を目の当たりにした
気持ちになります。

賢明な諸兄はご存じだと思いますが、
人身事故発生の最も大きな要因は
「安全運転義務違反
(=ぼーっと運転してました)」であり、
決して「速度超過(=スピード違反)」では
ないことが
統計データをみれば一目瞭然です。

しかし、「安全運転義務違反」は取り締まることが難しい違反です。
お役所の発想からすると、
「だったら、取締りが簡単な速度違反検挙をすれば良い」
という短絡的な結論に達します。

この姿は、本当に交通事故を抑止する気が
ないために、
方法を変革する意志も勇気もなく、
事故抑止という目的を忘れ、
慣例手段に拘泥するお役所の末路に
他なりません。


全国的にみても、人身事故自体は減少傾向にはありますが、
依然として1970年と同じ高い値にあります。
にも関わらず、交通事故死亡者数のみが激減しています。

この事実は何をしめすか。

シートベルト着用率の向上と
車メーカ側の安全対策向上

この2つが大きな要因であって、
少なくとも現状の速度超過検挙方式が
貢献したものでは無いことを断言します。


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(鳥取)県警は、2011年の交通事故発生状況をまとめた。死者数は26人(前年42人)で1953年以来、58年ぶりに20人台となり、3年ぶりに全国最少となった。事故の件数、負傷者数も前年から大きく減少。背景には、県警交通事故抑止対策室の設置や山陰道・東伯中山道路の開通効果などがあるとみられるが、その一方で高齢者が亡くなるケースや、飲酒運転による事故は依然として多く、県警は引き続き、啓発などを強化していく。(進元冴香)
県内の事故による死者数は、08年まで6年連続で減っていたが、09年からは2年連続で増加していた。前年からの減少率(38・1%)は、2位の石川県の31・3%を引き離し、全国最高という。一方、事故件数は1668件(同1812件)で、負傷者は2076人(同2273人)だった。
死者数や事故件数が減少した理由として、県警は「複合的な要因がある」とする。その一因として、昨年3月の同対策室の設置を挙げ、広報活動や、地域ごとの事故形態の特徴を踏まえてスピード違反対策などに取り組んだことが効果を上げたのではと分析。昨年2月の山陰道・東伯中山道路の開通や、10月に自転車の傘差し運転などを禁じる県道路交通法施行細則が施行されたことに伴う啓発活動の波及効果なども考えられるという。
一方、亡くなった人を世代別に見ると、65歳以上の高齢者が18人(同19人)で69・2%を占め、前年の45・2%から大きく増えた。また、飲酒運転による事故も29件と前年より9件増えたほか、取り調べを受けた件数も145件(同129件)とアップするなど、課題が浮き彫りになった。
県警交通企画課の担当者は「現在の減少傾向を一時的なものにせず、長期的に持続するためにも、広報活動や検問の強化を継続的に取り組みたい」と話していた。
Q 県内の交通事故による死者数の推移は?
県警の過去60年のデータによると、1953年に21人となり、20人台となったが、その後は、車の増加に伴って上昇傾向が続き、71年に現在までの最高となる134人を記録。以降は減少に転じたものの、2004年までは50人以上で推移していた。事故件数も1971年の4706件が最多。
Q 近年の課題は?
A 県警によると、園児の頃から交通安全教育を受けた子どもは交通事故への意識も高いが、高齢者の中には、そうした教育を受けておらず、運転免許を持たない人も多いため、事故に遭うケースが目立つという。少子高齢化が進む県では、若い人がお年寄りに声かけをするなど、地域を巻き込んだ活動が必要と県警は考えている。
Q 県警はどのような広報活動をしているの?
A 自治会などと協力し、高齢者の家を1軒ずつ回り、事故防止の助言や、自転車や靴用の反射材の配布や設置を手伝っている。昨年2月からは、トラックの荷台に運転能力や視野を診断できる機械を積んだ「ことぶき号」で各地の公民館などに出向いている。ほかにも、幼稚園などで、紙芝居や腹話術などを使った交通安全教室も開き、子どもが関心を持てる工夫もしている。
(2012年2月7日  読売新聞)

2012年2月3日金曜日

「早く帰りたい」と速度違反2回、辞職した刑事


この刑事さん、2回目だったんですねぇ・・・。

両方とも未明の速度超過。
それもお仕事帰りだったというから
背景的には可哀想に感じます・・・。
しかし、「固定式オービス」に引っかかるとは
ずいぶんな胆力を持った若者ですね。。。

彼がもらったのはいわゆる赤切符というやつですが、
略式裁判で事をすませることは出来なかったようです。
しかも、検察からの求刑は懲役刑ですね。
(一般的には罰金刑)

これは典型的な演出型トカゲの
尻尾切りに見えます。

警察官が何か事を起こしてしまったときは、
社会問題化させることなく迅速に処理するのことが一般的です。
今回もオービスでなく、
追尾やネズミ取りならば
その場で揉み消したでしょう。

しかし、一旦社会問題化されると、
スケープゴートよろしく
「俺たちは身内にも厳しいんだぜ!」
と言わんがばかりの厳しい措置にでますね。
もちろん、これは彼が若く周りへの(悪)影響力が
ないことから可能な事です。

まあ、よく民放で流される「警察24時!」の
「正義の演出」だと思って良いでしょう。


警察が身内に厳しい処罰を与えたとの報道を目にすることは極めて希な例です。
だからこそ、事件を隠せないときで対象者が若く非力な人物で
あったとき、エキセントリックな逆転反応が起きます。
(そもそも隠蔽した不祥事は表面化することすらありませんからね。)

このような事象をみていると、
警察の隠蔽コンプレックスを
強く感じざるを得ません。

警察官ではないワタクシ達一般ドライバーは
取締り時に優遇も冷遇も受ける必要はありません。
危険性はなかったと主張できるならば、
正々堂々否認をしましょう。

いうまでもなく、現場での録音を決して
忘れてはいけません。

組織的揉み消しと捏造が
彼等が有する最大の武器なのですから。


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速度違反を繰り返したとして道路交通法違反の罪に問われた愛知県一宮市、元愛知県警岡崎署員城(たち)勇被告(23)の初公判が30日、名古屋地裁岡崎支部で開かれ、城被告は起訴事実を認めた。


検察側は「警察官でありながら2回も違反した。早く帰宅したいという動機で酌量の余地はない」として懲役6月を求刑した。

起訴状などによると、城被告は岡崎署刑事課員だった昨年10月11日未明、岡崎市内の国道1号で、制限速度を45キロ超える95キロで乗用車を運転、さらに同28日未明、同じ場所で制限速度を72キロ上回る122キロで捜査用の乗用車を運転したとされる。いずれも豊橋市内で捜査後に戻る途中だった。

検察側は被告人質問で、1回目の違反後、警察からの出頭に応じなかったことを明らかにした上で、その理由を尋ねると、城被告は「出頭しなければそのまま済むのではないかと思った」と述べた。城被告は今回の違反で県警から減給10分の1(3か月)の懲戒処分を受け、辞職した。

(2012年1月31日13時34分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120131-OYT1T00026.htm


2012年2月14日 追記

罰金刑ではなく、
執行猶予3年、執行猶予6ヶ月が
名古屋地裁岡崎支部から下されたようです。

やっぱり控訴はしないでしょうね・・・。


元岡崎署巡査の道交法違反:速度オーバーで有罪--地裁岡崎支部判決 /愛知

 捜査車両で制限速度を72キロオーバーして走行したなどとして道交法違反の罪に問われた元岡崎署巡査、城勇被告(23)=依願退職=に対し、名古屋地裁岡崎支部は13日、懲役6月、執行猶予3年(求刑・懲役6月)の判決を言い渡した。
 戸苅左近裁判官は「超過の幅は大きく危険。警察官の立場にありながら、交通法規に関する規範意識が希薄だった」と指摘した。
 判決によると、城被告は岡崎市内で11年10月11日、制限速度50キロの国道を自家用車で95キロで走行。同28日にも同じ国道を捜査車両で122キロで走行した。【中村宰和】
毎日新聞 2012年2月14日 地方版追記

2012年2月2日木曜日

取り締まりの警官、はねられ重傷=男ら車乗り捨て逃走-東京・荒川


あらあら、この警察官は災難でしたね。

交通安全ではなく、勤務評定向上のために、
一旦停止違反を隠れて取り締まっていたところ、
のこのことカモがやってきたので、
いつもの通り一丁上がりとおもっていたら
轢かれちゃったのですから。
しかも逃げられています。

このように、お巡りさん側にも極希に危険が及ぶケースがあるので、
事後の捜査を楽にするためにも、
是非とも警察側でビデオでの証拠保全を
お勧めしますね。


そうすれば、いかに道交法の趣旨に影響を及ぼさない
取締りを行っているかもあきらかになります。

この現在の勤務評価向上=ノルマのための
取締りシステムをワタクシ達ドライバーが容認しつづける限り、
効率良い人身事故抑止取締りは実現できず、
ワタクシ達ドライバーは警察官に怨嗟を抱き、
ホントの悪質運転者を検挙しようとすると
現場の警察官は怪我したうえ逃げられるという
負のスパイラルから抜け出すことは
決してできません。


現状の取締りシステムが維持されることで
一番得をしているのは誰でしょうか?


一般ドライバーと
現場警察官でないことはだけは
間違いありません。






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2日午前11時ごろ、東京都荒川区南千住の路上で、警視庁南千住署交通課の男性巡査部長(39)が、一時停止違反の乗用車を止め、事情を聴こうとしたところ、車が急発進し、巡査部長をはねて逃走した。巡査部長は脚の骨を折る重傷を負ったが、意識はあるという。
 車には男2人が乗っており、同署は道交法違反(ひき逃げ)容疑などで行方を追っている。
 同署などによると、巡査部長らが一時停止違反をした車を止め、運転手から事情を聴くため車の左斜め前方に立った際、車が急発進し、巡査部長をはねた上、約30メートル引きずって逃走した。
 車は白い国産乗用車で、現場から約300メートル離れた路上で乗り捨てられているのが見つかった。(2012/02/02-13:31)

道交法違反:出頭要請応じず 容疑で35歳の男を逮捕--高知南署 /高知



2011年9月の違反について、
出頭が無いことを理由に、
2012年2月1日に逮捕したと。
6ヶ月での逮捕は他府県ではあまりみない事例だと思います。何があったんでしょうね?

しかしさすが、我らが高知県警。
白バイ衝突死事件で証拠を捏造してまで
警察組織を守る気風を持つ組織ですね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E7%9F%A5%E7%99%BD%E3%83%90%E3%82%A4%E8%A1%9D%E7%AA%81%E6%AD%BB%E4%BA%8B%E6%95%85




今回は左折違反という凶悪重大犯罪を犯した
ドライバーに、逮捕という正義の鉄槌です。
(逃亡の恐れを逮捕要件にするんでしょうね。)

しかも逮捕の元となった重大犯罪の証拠は
警察官の目視のみです。





すくなくとも自分は高知県に車ではいきたくありません。
居住も断固拒否しますね。

高知県警諸兄と同じ地域では
安全な生活などのぞむべくもありませんから。


ワタクシ個人からすると、彼等はがん細胞と変わりません。

自組織が繁栄するために必要なら、
市民を殺すことすら躊躇しないヤクザ組織です。

高知件にお住まいの皆様が車で出かけるときは、
シートベルトと同じように、ICレコーダ装備をお忘れ無く。


彼等が法律を曲解した実運用で
ワタクシ達を弾圧するならば、


ワタクシ達も法律を盾に「否認」するだけです。

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道交法違反(通行禁止)で警察の再三の出頭要請に応じなかったとして、高知南署は1日、須崎市栄町、会社員、松本勝成容疑者(35)を同法違反容疑で逮捕した。
逮捕容疑は昨年9月15日午前8時10分ごろ、高知市河ノ瀬の左折が禁止されている国道交差点で、松本容疑者運転の軽乗用車が左折した、とされる。
取り締まり中の同署員が発見し、松本容疑者に停車を求めたところ、松本容疑者は「病院に行くので午後に出頭する」と話して現場を離れた。しかし、数日たっても連絡がなく、同署側からの連絡にも応じなかったことから、今回逮捕したという。
松本容疑者は「そもそも通行していない」と容疑を否認している。通行禁止違反の場合、その場で反則切符(違反点数2点)を切られ、後日7000円の反則金を納めなければならない。【倉沢仁志】

2012年2月1日水曜日

大分地検検察事務官、復職手続きせず捜査



大分地検は1日、地検の検察事務官(50歳代)が休職から復職した際、事件捜査に当たる発令を受けないまま、約3か月間にわたって捜査に当たっていたと発表した。関係者の処分を検討しているという。
発表によると、検察事務官は昨年8月、病気のため休職し、同10月に復職したが、事件捜査に当たるための法務相への上申手続きを失念したという。事務官は昨年10月28日~今年1月23日、大分区検で道交法違反など計164件の事件捜査に当たった。
67件が略式起訴、97件が不起訴となったが、地検は判決が確定していない事件は正式に起訴し、確定した事件は検事総長が最高裁に非常上告を申し立て、裁判を行うことを検討しているという。それぞれの件数は明らかにしていない。
(2012年2月1日  読売新聞)

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道交法違反「など」とありますので、はっきりした数字はわかりませんが、
約3ヶ月間で164件あった事案中97件が不起訴と言うことは
59.1%が不起訴になったということになります。

この不起訴率では、全国でもベスト5入りしてしまいますので(笑)、
若干道交法案件以外も混じった母数なのか、
あるいはこの検事が個人の好みで不起訴を多くだしていたか
のどちらかでしょう。

以下は道交法事案に関して

不起訴率の高い地検ベスト5(2007年~2010年平均値)

1位:東京地検  73.9%
3位:千葉地検  58.2%
4位:岐阜地検  54.8%
5位:静岡地検  54.5%

28位:大分地検  28.7%

だそうです。

くわしくはこちらにありますので、興味ある方はご覧ください。



しかし、「確定した事件は検事総長が最高裁に非常上告を申し立て、
裁判を行うことを検討している」とのことなので、
不起訴扱いになった方々の処遇が気になります。

もしかして、有史以来ほとんど記録が見つけられない、
一時不停止違反による正式裁判などがなされるかもしれません。


結論として、暇な地方検察は幸せですね。
青切符程度の「凶悪」犯罪を犯したドライバーの再捜査に
人員や予算をかける余力があるわけですから。

市民の権利よりも自組織のメンツを
重視しているに他なりません。



2位:広島地検  65.8%

元警察官が語る、交通違反取り締まり時の言い訳・言い逃れベスト5

すばらしい記事です!! 提灯記事を専門とするサラリーマン記者諸君には どんどん真似をするべきでしょう。 利害が相対する一方の立場の発言を 裏取りや調査もせず ただ聞いたことを記事にして 交通安全を声高に叫ぶ!    すばらしいw ...